私の幼き日のアルバムを見ていると出てくるじゃじゃまるさん。
40年近く昔、父が母にプレゼントしたらしい。幼少期のおかあさんといっしょはもちろんにこにこぷん。産まれた頃には家にいたので、実質私の育ての親であり、最初の友達だったかもしれません。
月日というのは残酷なもので、それでいて実家という環境だとぬいぐるみは結構酷な場所。
もちろん大人になってからのものは大切に保管するものですが、そうはいかない。経年劣化というべきか、肌の汚れ足の怪我など、要するにボロボロになって来ています。
このままでいいものかと思案していると、こんな病院に出会いました。
その名も、ぬいぐるみ病院。読んで字の如く、ぬいぐるみ専門の病院です。
3年前、コロナ禍の中我が家も色々あり、家族を大事にしないとねと考えるようになりました。
ちょうど祖母のお葬式でみんなで集まる機会が増え、じゃじゃまるさんの入院が決定。当時こんなお姿。
全体的に薄汚れ、歯は虫歯のよう。
中に入っているスポンジが歪んでいるのか、顔のバランスもおかしく…。さらに足の裏は大きな怪我の跡。
2020年の9月に申し込み、2年後の昨年末そろそろ入院準備をと連絡がありました。そう2年待ちの大人気病院!!
京都から出るの初めてのじゃじゃまるさん。
大阪は豊中まで大移動。1月末に入院。
到着後、早速その様子が送られて来ました。
同時に入院した仲間と一緒に過ごしているそうです。
いのの先生による診察が行われました。
先生の診察の結果治療方針が決定。
お風呂に入って体をキレイにしてもらいました。
このタイミングで中の古い綿を取り出してもらいました。既にめっちゃキレイになってる。
さぁいよいよ退院!
送られてきた写真見て母も驚きの様子でした。
傷跡痛々しかった足の裏も、無事再生医療でご覧のとおり。
もはやプロの仕業としか言えません。
そして今日、帰宅するとバスに乗ってじゃじゃまるさん、帰って来ました。
せっかくなのでと、娘と一緒に実家の両親にFaceTimeしながら、バスの箱を開けました。
入院時と別人かと思うほど、めちゃくちゃキレイになって帰って来ました。
写真を見返すと、1988年当時よりキレイになってるかもしれません。
一番驚いたのは、実家に行くたびに小汚い猫に追いかけられて嫌がっていた娘が、えーめっちゃ可愛いやんと服を着せて抱き締めたことでしたね。
危うく取られそうになりました。
最初金額見た時は少し考えものでしたが、大事な家族がこんなにキレイに可愛くなって帰ってくるなんて、これぞまさしくプライスレスだと感じました。
もちろんこの後実家に帰り、母が棺桶に入れてくれと昔から言っていますが、これは阻止せねばなりません。
娘も1歳ごろからくまのぬいぐるみを大事にしていますが。何十年も経ったら教えてあげたいと思います。
いのの先生、ナースのふももさんはじめ、ぬいぐるみ病院の皆さん本当にありがとうございました。